2010年1月6日水曜日

ななくさ祭

正月七日は、世に言う「春の七草」という風習があります。

当館では、七草、七草粥、春の七草などを説明するパネル展を開催しておりますが、
調べてみると、平安時代、江戸時代、そして、近現代では、そのとらえ方が違うようです。
現代のような飽食(この言葉も死語?)の時代、
「おせち料理や祝い酒など、正月に疲れた胃腸に対し、薬草である七草を粥で食べる」
というのが、現代風の解釈として最も妥当のようで、
七草の栄養学的な効用を見てみると、なかなか優れものです。
昔の人は、スゴイ!!

さて、日本の神様は、分業が成り立っており、神社によってご利益が違います。
当館からも近い津島市の名所・津島神社、近世は津島牛頭天王社とも呼ばれ、
無病息災、疫病退散を司る神さまを祀っています。
当然、かつて、七草祭も津島神社の重要な祭事だったようで、
江戸時代末期の七草祭は大変賑わった、と古文書に書かれていますし、
当館を訪れる津島在住の初老の皆さんも、50年前も賑わっていたと言われます。

そんな歴史を紹介し、当時の催事を再現しようと、
当館では、来る9日(土)と10日(日)に
「津島市観光交流センター新春企画第1段」として「ななくさ祭」を開催します。

上記津島神社春の祭礼をもっと知りたい方、
雅楽・筝曲、伊六万歳などの芸能祭で、古き良き時代を味わいたい方、
七草粥を食べてみたい方、
お時間のある人・・・ は、是非遊びに来てください。

ちなみに、津島神社の七草祭は、2月14日(旧暦の1月7日)が予定です。
なんと、今年の七草祭はバレンタインデーです。
当館の新春企画第2段は、バレンタインコンサートを予定しています。
七草入りチョコレートを作ってプレゼントしようと思いましたが、
七草とチョコレートは絶対合わない!と猛反対されました(笑)。

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